少子高齢化、介護離職、待機児童、ひとり親家庭の増加など、今の日本には解決しなければならない問題が山積みです。これらを抜本的に解決するには、お盆をひっくり返すように既成概念を覆して、ゼロから作り直した方がいい。
これまでの「企業依存社会」から一人ひとりが自分のライフスタイルに合わせて働くことができる「個人自立社会」への転換が必要なのではないでしょうか。
そのカギになるのが「地方創生」だと考えています。
地方には、豊かな自然、きれいな空気など、都会にはない「豊かさ」があり、暮らしやすい環境が整っています。そして、人が集まれば多種多様なコミュニティが生まれ、コミュニティができれば、そこに新たな経済活動や産業が生まれ、人々の生活が根付いていきます。
さらに、そこで活躍する人たちが自分の才能・能力を活かして多様な働き方ができる、つまり「インディペンデントワークシステム」のもとで活躍することで、それぞれの豊かな生活の実現が可能になるのではないでしょうか。
そのモデルケースとなる取り組みを、2008年から淡路島で開始しました。
兵庫県淡路島に農業人材を育成する自社農場「チャレンジファーム」を開設し、
そこで、音楽家や芸術家が一日の半分を農業、半分を芸術に費やすという“半農半芸”というこれまでにない新しいスタイルで働き始めました。さらに廃校になった小学校を利用した施設「のじまスコーラ」、
今では海沿いのデートスポットとして大人気の「ミエレ」、そして瀬戸内海に沈む夕日を眺めながらショッピングや食事、音楽などが楽しめる青空マーケット「クラフトサーカス」を7月30日にグランドオープンしました。
ここは「日本の夕陽100選」にも選ばれた美しいところです。
働く場所をつくり、人が集まる仕掛けを次々に創ってきました。
淡路島で培ったこれらのノウハウは、京丹後や岡山で運営し始めた「道の駅」に活きています。
今一度「真の豊かさ」とは何かに立ち返り、一人ひとりが自分の人生設計に合わせた働き方ができる社会を実現するためのアクションプラン、「Smart Life Initiative」を実現できる社会を目指したい。
日本、そして世界が豊かな社会になるように大きな志を持って、挑戦してまいります。