中国広東省から、各市の副市長や幹部のみなさん40名あまりが、
アーバンファームにいらっしゃいました。
早稲田総研インターナショナルが2004年から実施しているプログラムで、
日本に一ヶ月ほど滞在して、色々な企業などを回り、視察をする研修旅行です。
東京駅ビジネス街の中心地に存在するアーバンファーム館内を見ていただき、
稲の成長ぶりや植物工場、仕事場と自然との共生にたいへん関心をもたれました。
そこで、未来オフィスのあり方や、
農業を第一次産業から第四次産業へと変えていくお話をしました。
また、起業した36年前に疑問に思った、
終身雇用や男女の処遇格差への取り組みで、
「派遣」というシステムがいかに雇用インフラに大きな影響を与えたかということ。
そして多様なワークライフバランスの実現へつながっていったかということ。
バブル崩壊後、大卒者の就職氷河期で170万人もの意思なきフリーターが生まれたが、
現在その再来のような状況にあること。
今年57万人の新卒者のうち12万人が職を得ることができず、
その結果8万人が留年を余儀なくされ、4万人がパート、アルバイトを受けざるを得なかった事実。
そして今年はさらに厳しいでしょう。
そうした若年層に対する雇用創出をパソナが取り組んでいます。
卒業後の未就職者はフレッシュキャリア社員制度で、パソナの社員として採用し、
徹底した社員教育、さらには健康診断などの福利厚生もきちんと受け、
社会人として飛び立てるようにしています。
こうした仕組みづくりを政治、官僚、民間の3つががっちりと手を組んで進めていく。
県や市、国家といった「公」が方向を示し、
みんながそちらを向いて、地域がそれをどう実現していくかが、
経済発展そして雇用創出につながるのです。
こうした日本での企業見学は、アメリカやヨーロッパに比べても、ことのほか喜ばれるとか。
これからも、世界に向けてドンドン発信していきますよ!
更新日 : 2010年08月04日
中国広東省からの来客
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