東京駅前の「JOB- HUB SQUARE」1階にある「TRAVEL HUB MIX」は、「出会いと刺激と体験」がテーマの、新しいタイプの旅の案内所です。
ここでは、全国各地の生産者が食材に込めた思いやストーリー、また地域情報を紹介するライブキッチンもあり、2018年12月1日(土)には「オープン糸島」が開催されました。
糸島は、福岡の中心部である天神、博多駅、福岡空港まで電車で1本、約40分で行くことができ、海と山に囲まれた、自然豊かな所です。現在では、洗練されたカフェや雑貨店なども増え、その地名を聞くことが多くなってきました。
人気の糸島の魅力をたっぷり味わうことができる一日限りのイベントに、たくさんの方がお見えになりました。
まずは、糸島の甘利昌也副市長から、糸島市の紹介です。
青い海の沿岸部、心安らぐ山間部、金色の田園が広がる平野部がバランスよく配置されていて、歴史のある多くの観光スポットを有していること。また、豊かな水に育まれた野菜などの産物や、新鮮な魚介類に肉といった食材の宝庫であり、美味しいものが食べられること。さらに糸島では3LDKで家賃相場6万円強で住むことができるといった物価情報。JA産直市場の売上日本一の大型直売所「伊都菜彩」などがあったり、教育、育児、仕事に関しても充実していると、解説されました。
続いて、「糸島産食材を使ったお料理」です。
軟らかく煮こんだ大根と糸島玄海ポークの角煮、さめてもモチモチしているミルキークイーン(お米の品種です)を使ってのオープン稲荷、
色の濃いほうれん草とシラスのグラタン、糸島産天然真鯛やサワラ、はまぐりの入った魚介の出汁たっぷりのブイヤベース。天然真鯛の漁獲量は6年連続日本一だそうです。農家のスパニッシュオムレツにはブロッコリーやパプリカ、さつまいもなどがゴロゴロ入っています。デザートは早生みかんタルト、糸島ミルクのパンナコッタ。
参加者、皆さん、美味しく召し上がっていました。
次は「バターづくり」体験です。糸島の酪農家がつくった会社「糸島みるくぷらんと」の低温殺菌ノンホモ牛乳「伊都物語牛乳」を使います。しぼりたて生乳のような、自然のままの脂肪球は、振るだけでバターに変身します。「伊都物語牛乳」は賞味期限が3日という、しぼりたての美味しさを大切にした牛乳。大人も子供も、一心不乱にビンを振ってバターをつくり、クラッカーに塗って出来立てバターを食べると頬が落ちそうです。
「箸づくり」は、糸島産ひのきの間伐材を使ってお箸を作るワークショップです。2種類のサンドペーパーで磨くとあっというまに出来上がり。糸島市にある「トンカチ館」は、森林の保護や林業の活性化について学べ、木工体験ができる施設です。珍しい施設に、箸づくり体験をしていた女性たちが「今度、糸島に行ったら、行ってみなくちゃね」と、興味しんしんでした。
最後は、糸島市に移住した方たちのトークセッションがありました。
移住したきっかけや、現在の仕事、生活スタイルなどについて3人のトークショーは和やかに進みました。糸島市は、福岡市が通勤圏内になるため仕事が見つけやすく、地元住民がオープンマインドなため受け入れてもらいやすいのも移住者が増えている理由でしょうか。縁もゆかりもなかったけれど、一度住んでみたら好きになってしまい、いざ移住してみたら地域にスムーズに溶け込めて生活できたとお話しされていました。
そのほか、会場には、「観光・移住相談情報コーナー」が設けられ、話し込む方たちがいらっしゃったり、子どもたちが裸足で遊べる「つみきプール」もあり、家族で来て一日ゆっくり過ごされる方もいらっしゃいました。また糸島食材を購入できる糸島市公認ミニアンテナショップMAISON DELICE sanbancho(メゾンデリス三番町)では、珍しい商品を手に取ったり、お土産に買って帰られたり、来場者はそれぞれの楽しみ方をしていらしたようです。
このイベントを企画した一人、糸島市役所企画部の長谷川奈美さんは、「一人でも多くの方に糸島ファンになっていただきたいと、自然豊かな環境と生活が近接する『余暇のある糸島の暮らし』を疑似体験(みる、きく、ふれる)できるイベントを企画・実施しました。東京駅の目の前ということもあり、幅広い年齢層の方にご参加いただき、笑顔で真剣に箸づくりやバター作りをする姿、親子でつみきプールで遊ぶ様子を見ることができ、少し糸島のことが伝わったかなと嬉しく感じました。また糸島に行ってみたい!糸島に住んでみたいと言っていただき、今後も糸島の情報を発信していきます」と語っていました。
*2018年12月11日現在の情報です。