2020年9月、パソナグループは兵庫県淡路島に本社機能の一部を移転することを発表しました。新型コロナウイルスの感染状況等も見極めながら、管理部門を中心に1,200人の移転を順次進めています。
この度の移転には、3つの目的があります。1つ目は、コロナ禍のようなパンデミックや、地震や水害などの自然災害をはじめ、様々な事業リスクに対応する「BCP(事業継続計画)」の一環。2つ目は、たくさんの夢や才能が集まり、化学反応を起こすことで「夢のある新産業」を創造すること。そして3つ目は「真に豊かな働き方・生き方」の実現です。
パソナグループの淡路島での取り組みは、2008年に開始し、今年で13年目を迎えました。私たちの挑戦する地方創生は、人を育て、雇用を創り、文化を創ることです。
「人創りは国創り!」をスローガンに掲げ、今年の春には「日本創生大学校 ギャップイヤープログラム」を開始、コロナ禍における新卒未就労者を支援しています。また、「フレッシュキャリアアップ プログラム」では、自宅待機を余儀なくされ、入社以来1日も出社できない航空・旅行業界などの社員1,000名以上の方に活躍の場を提供。さらに、コロナ禍で苦境に立つ音楽家や料理人に、新たな挑戦の機会を創出してきました。そうした方々と共に、淡路島に「夢のある新産業」を創造し、淡路島を「美食の島」「文化・芸術の島」「健康の島」にしていきます。
いま、人々の価値観は「物の豊かさ」から「心の豊かさ」へと大きく変化しています。
淡路島での挑戦を通じて、私たちが目指すこと―。それは、「真に豊かな働き方・生き方」ができる「スマートライフ・イニシアチブ」の実現です。心身ともに健康で、働きたいと願う誰もが安心して働き、自ら創る明るい未来に思いを馳せることができる社会を創る。そしてその取り組みは、淡路島だけにとどまらず、地域の方々や地元企業等とも連携し、東北、京丹後、全国へと拡がってきています。
パソナグループはこれからも、ソーシャルソリューションカンパニーとして、様々なステークホルダーの方々と共に、持続可能で真に豊かな社会の実現に向けて挑戦してまいります。