9月25日、淡路島の青海波「波乗亭」で、パソナグループ各社約170名の内定式を行いました。
式典は、淡路島を中心に活動する太鼓集団「鼓淡」の演奏でスタートしました。もし私が「一番誇りに思うことは何ですか」と質問されたら、自信を持って大きな声で「パソナグループの社員です」と答えます。演奏してくれた仲間たちは、仕事を頑張りながら、一生懸命練習をして内定者の皆さんを歓迎してくれました。本当に誇らしい気持ちです。
内定者の皆さんには、入社されるまでにお願いしたいこと3つに絞ってお話ししました。
1つ目は、毎日2時間は運動すること。
実は、先日私は新しいトレーニングマシーンを購入し、朝起きた時と寝る前、合わせて一日合計2時間、運動しています。勝負は70歳を超えてから。健全な精神と、健康な身体は何よりも大切です。若いうちから運動習慣を身に付けていただきたい。
2つ目は、大きな夢を持つ訓練をすること。
“訓練”と言われてもピンとこないかもしれませんが、「大きな夢、どでかい夢を持つんだ」とイメージして自分に言い聞かせると、夢が持てるものです。
反対に「まだ学生だし、そんなことは無理だ」と自分自身に言い聞かせてしまったら、大きな夢を持つことはできません。「夢は叶わないものだ」と思わないでください。「やったるで」「任しときや」と自分に言い聞かせる訓練をして、心構えを持ってほしいと思います。
夢というものは、自分を創り、自分の将来を形成するものです。もっと言えば、夢が自分の運命を決めます。
小さな目の前の夢が成功すると、自分だけでなく家族も仲間たちも喜んでくれる。すると、だんだん夢が大きくなっていきます。その夢の遥か彼方の延長線上にあるのが「志」です。その「志」が成功した暁には、家族や仲間たちだけでなく、地域全体、社会全体が喜んでくれる。そんな大きな夢を持ってもらいたい。
私は学生時代から、「大きな夢に向かって飛び立っていこう。身の丈をはるかに超えた大きな夢をもってやろう」と思っていました。そこからパソナグループを創業し、一つひとつ夢が叶っていきました。そして今も、大きな夢を持ち続けています。
そしてその大きな夢を叶えるために、内定式にたくさんの仲間たちが集まってきてくれているわけです。私は今も、日々汗を流して「どでかい夢」「どでかい志」を達成しようと頑張っています。
渋沢栄一の「夢七訓」という言葉に、「夢なき者は理想なし。理想なき者は信念なし。信念なき者は計画なし。計画なき者は実行なし。実行なき者は成果なし。成果なき者は幸福なし。ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。」というのがあります。
この言葉を聞くと、改めて「よし、何歳になっても夢だけは持ち続けよう」と思えてきます。
そして大きな夢を持ったものだけに、天は力を与えてくれます。それは「計画を立てる力」です。
私の経験からすると、すぐ近くにいる仲間を大切にすることが、その力を与えてくれます。自分に夢を叶える力がなければ、近くにいる友達や家族からその力をもらうことです。自分の経験や知識には限界があります。本を読むことも、もちろん大切ですが、周りの仲間から色々なアイデアをもらってください。周りの人たちを大切にする心を持っていると、いつかその仲間は何かしらの知識や知恵を授けてくれます。このご縁を大切にしてほしい。仲間こそが、大きな志の達成への道を切り開いてくれるわけです。
3つ目は、パソナグループを知ること。
なぜパソナグループは生まれたのか。私が学生時代、どんな気持ちでこの会社を興したのか。これから淡路島で何をしていくのか。会社は今、どんな方向を向いているのか。歴史を紐解いて吸収してほしい。
内定式で皆さんが感じた「感謝、感動、感激」の気持ちが、今後は「大きな夢」に代わり、いつか仲間と一緒に大きな道を切り開いていけるようになるでしょう。
自分のヨットをこの世界に浮かべることを想像してみてください。どんな逆風が吹いても自分の意志で進んでいくことができるように、技術や工夫を凝らし、たくさんのことを学び、仲間と一緒に夢を持ってください。私たちはそれをしっかりと支援します。パソナグループの思想や理念という同じ未来に向けた夢を持つ仲間と一緒に、社会貢献していきたいと考えています。
内定者の皆さん、おめでとう!
*2023年10月5日現在の情報です。