パソナグループではこの秋、ウェルビーイングをテーマにした複合型イベント「Awaji Well-being Week(淡路ウェルビーイングウィーク)」を兵庫県淡路島で開催しました。
ウェルビーイングとは、人々の健康について「単に疾病がない状態ということではなく、肉体的、精神的、そして社会的に、完全に満たされた状態である」ことを指します(WHOの「世界保健機関憲章」より引用)。
その一環で開催された『ワールドシェフ王サミット2023』(11月11日~13日)では、料理人や食と健康の専門家とともに、ウェルビーイングな社会の実現に向けて、様々な取り組みを行いました。
11月11日(土)には、未来を担う若手料理人の育成・発掘を目的とする「ユースシェフ王料理大会」を開催。全国の高校・調理専門学校・大学の学生を対象に、個人戦と団体戦です。個人戦では1次選考のレシピ審査に合格した12名が腕を競い、団体戦は1組最大3名の合計4チームが出場しました。テーマは“健康美食”で、食の安全性や持続可能なあり方など、若者が持つ豊かな発想や感性を評価しました。
また、翌12日(日)に行われた「ワールドシェフ王料理大会」は、実行委員長に学校法人服部学園 理事長・服部栄養専門学校校長の服部幸應氏をお迎えし、「淡路島の食材を活かした“健康美食”メニュー」がテーマ。審査には、ホテルメトロポリタンエドモンドの統括名誉料理長の中村勝宏氏らにも加わっていただき、国内外で活躍する一流シェフ12名に、自国の食文化をベースに「健康美食」をテーマにした料理をご披露いただきました。
地球・自然環境への配慮、食の安全性、世界の食文化を表現する独創性と言った5つの部門でそれぞれグランプリを決定しました。
最終日の13日(月)には、「ワールド食育フォーラム」を開催し、「プラネタリーヘルスから考える食と健康」をテーマに様々な議論を行いました。プラネタリーヘルスとは、地球環境に多大な影響を及ぼす人間の政治経済、社会システムと向き合い、人と地球環境の密接な関係に注目することで、人間と地球が健康であるためのバランスが取れた公平な社会を目指すことを言います。
経営者としてプラネタリーヘルスを啓蒙している内科医で、東京大学大学院工学系研究科共同研究員の桐村里沙氏らをお迎えし、“地球の健康”という観点から、食と健康の持続可能な在り方についての基調講演とパネルディスカッションを展開。
身体の健康はもとより、地球環境に配慮した食のあり方や持続可能な食と健康について議論を深め、その総括をウェルビーイングな社会へ向けた「ウェルビーイング淡路島宣言」として発表しました。
パソナグループは、人間の「健康的な食のあり方」と「健康的な地球のあり方」について考える機会を創出したいという考えのもと、これからも「食」を通じたウェルビーイングな社会の実現、持続可能で真に豊かな社会の実現を目指してまいります。