4月1日、兵庫県淡路島の青く晴れ渡る空の下で、「2024年 パソナグループ入社式」が淡路夢舞台国際会議場にて開催されました。

パソナグループにはこの春、約200名の志あふれる若者たちが仲間入りしてくれました。今回は、入社式で新入社員の皆さんに向けてお話ししたメッセージをご紹介します。 

■3つの「おめでとう」

皆さん、ご入社おめでとうございます！まず、皆さんに3つの「おめでとう」を言いたい。

1つ目。社会人として、社会貢献に向けた挑戦のチャンスを得たことに「おめでとう」。

挑戦するとはどういうことか。挑戦するとは、決意をして、行動することです。王陽明の陽明学に「知行合一」という言葉があります。

「知識を付けることは、行動することの始まりであり、

　行動することは付けた知識を完成させることである。

　行わなければ、知っているとは言えない。

　知っていても行わないのは、まだ知らないのと同じである。

　知って、行ってこそ、本当の知恵、真知である。」

「2階に上がりたい」と100回言っても上がれない。しかし、「2階にある牡丹餅を食う！」牡丹餅という「目標」と、食うという「決意」が、はしごや階段という知恵や工夫を生むのです。

２つ目。企業人として、世の中を引っ張っていくリーダーになるチャンスを得たことに「おめでとう」。

リーダーとは、老若男女、大きな夢を持つ人をいいます。夢を持った者のみに、天は力をくれます。それは「計画を立てる力」です。計画を立てる力があれば、夢を実現できると信じれば、目の前に立ちふさがる大きな岩も小さな石ころに感じます。突風が吹いてもそよ風に感じます。

「夢七訓」という言葉があります。渋沢栄一の言葉です。

「夢なき者は理想なし　理想なき者は信念なし

信念なき者は計画なし　計画なき者は実行なし

　実行なき者は成果なし　成果なき者は幸福なし

　ゆえに幸福を求むる者は　夢なかるべからず」

3つ目。パソナグループの一員として、「社会の問題点」を解決するスタートを切ったことに「おめでとう」。

「パソナグループの仕事は何ですか？」と聞かれたら、私はこう答えます。パソナグループの仕事は、『人を活かす』ことです。

自らの才能や能力を活かして社会に貢献することが、「働く」ということです。働くとは「自分自身を表現すること」であり、「生き方」そのものです。

「社会復帰を望む人 　

 新しい人生にチャレンジする人

人生の目標に果敢に挑戦する人

働きたいと願う一人ひとりが、　

明るい未来に 思いを馳せることができる社会」を創る！

それがパソナグループの使命です。

■新入社員の皆さんに伝えたいこと

 今日この日を迎えて、代表として、人生の先輩として、皆さんにお伝えしたいことがあります！

1つ目。知識のある人間より、「深みのある人間」になってほしい！

「深みのある人間」とは、どういう人を言うか？

まず、詩人の坂村真民はこう言っています

「頭が光る、だめ。額（おでこ）が光る、まだまだいかん。

足の裏が光る、そのような人こそ尊い人間である。」

日々、汗水流して、努力を惜しまない人になってほしい。

次に、なかなか実行できないですが、「いつもニコニコ明るい笑顔　いつもハキハキやさしい言葉　いつもイソイソ働く手足」。難しいことではないですが、心掛けていないとなかなか実行できないものです。

そして、大切なことは、あらゆる人たちに「真心」と「思いやり」をもって接すること。そうした気持ちを持ち、日々行動してください。

2つ目。自分の意思で、自分の帆を高く張ってほしい。

大海を進むヨットがどの方向へ向うかは、波の高さや風向きではなく、帆の張り方・操縦の仕方、すなわちその人の意思や工夫で決まります。自分の意思で帆を高く張り、志を高く持って人生にチャレンジしてほしい。

3つ目。「自分の可能性」という風船を精一杯膨らませてほしい。

一人ひとりの能力を風船に例えた場合、大きな風船もあれば、小さな風船もあります。どんなに大きな風船でも息の吹き込み方が少なければ、醜くしぼんでしまいます。たとえ小さな風船でも、精一杯息を吹き込めば、つやつやと空高く舞い上がり多くの人が見てくれます。日々、汗水流して努力し、自分の力で実りある日々を送ってください。

4つ目。皆さんの背中には「真っ赤なPマーク」があることを、忘れないでほしい。

パソナグループは創業以来、「社会の問題点を解決する」という企業理念のもと、様々な挑戦をし、世の中を変えてきました。先輩から受け継いだ、創業精神、企業理念、Pasona Way。歴史を紐解いて、勉強してください。

■二度とない人生だから

最後に、私の好きな詩を皆さんにプレゼントします。

「二度とない人生だから　一輪の花にも　無限の愛を　そそいでゆこう

二度とない人生だから　一ぺんでも多く　便りをしよう

返事は必ず　書くことにしよう

二度とない人生だから　まず一番身近な者たちに　できるだけのことをしよう

貧しいけれど　心豊かに接してゆこう

二度とない人生だから　つゆくさのつゆにも　めぐりあいのふしぎを思い

足をとどめてみつめてゆこう」

二度とない人生。今日の感動、感謝、感激、先輩方の素晴らしいパフォーマンス、希望に溢れる言葉を胸に秘めて、自分たちの人生にチャレンジしてください。

本日は、ご入社おめでとうございます！