三井物産の副社長だった方から突然「会いたい」と連絡がありました。
実は今、『梯剛司DVDプロジェクト「子供に伝えるクラシック」制作委員会』の顧問をしていると言うのです。
ボランティアで社会の役に立とうとしている姿に、とても感激しました。
梯剛司(かけはし たけし)さんは、世界を舞台に活躍する全盲のピアニストです。
彼は2002年に小学校5年生の道徳の教科書にのりました。
そこには、小児がんのために目が不自由になったこと、小さい頃からピアノが大好きだったこと、小学校を卒業するとお母様とウイーンに移り音楽学校で勉強を始めたこと、そして若手ピアニストの登竜門であるコンクールに出場したときの努力の様子などが書かれています。
それを読んで感動した子供たちからの手紙が彼の元に届きました。子供たちの感動に応えたい。さらに、今の日本の子供たちのイジメやイジメによる自殺の現状などを知るにつけ、「もっと子供たちに音楽の楽しさを伝えたい」と梯さんは決心しました。
そのためにはどうしたらよいか・・。
子供がクラッシックに親しめるような作品をDVD化し、日本全国の小学校に一枚ずつプレゼントしようと思い立ったのです。
第一作目として、モーツアルト生誕250周年を記念した「モーツァルトは生命の輝き」が制作され、全国2万3000のすべての小学校に配布されました。今後、シューベルト、ブラームス、ハイドン、ベートーヴェンと制作委員会では続けていく計画です。
企業からの寄付を礎に、一人一人の草の根の協力を募り、実現化するこのプロジェクト。
ボランティアの力が大きく影響します。
子供たちに夢をみつけてほしい。
心からの感動を知ってほしい。
人生の喜びを感じてほしいと願うと同時に、僕自身ももっと社会の役に立ちたい。
もっと若者の力を引き出し、力を尽くしていきたいという思いを深めました。
更新日 : 2007年01月09日
子供たちに音楽の楽しさを伝えたい
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