今年も淡路島で入社式を行いました。新卒入社の352人、地方創生の夢を持った20人、そして淡路ユースフェデレーション2期生の23か国、27名の若者たち、あわせて399名の新入社員に3つのお祝いを申し上げました。
1つ目に、学生生活を終えて社会の素晴らしい立派なリーダーになるスタートを切ったこと、おめでとうございます。
2つ目に、社会の問題点を解決するというパソナグループの企業理念のもと、社会貢献に向けたチャレンジのスタートを切ったこと、おめでとうございます。
3つ目に、パソナグループの各社の仲間たちと共に、雇用創造への挑戦のスタートを切ったこと、おめでとうございます。
そして、新元号「令和」元年にご入社されたこと、心からおめでとうございます。
この新元号は、万葉集から選ばれたそうで、素晴らしい未来が込められています。そんな令和元年に入社された皆さんは、時代の変化をただ漠然と受け入れるのではなく、自らの力で立ち向かって「世の中を変えていこう」という気持ちで入社式を迎えられたことでしょう。
自分の才能、能力を信じて精一杯社会人として頑張るぞと、不屈の精神で社会に挑戦しくことを期待しています。
社会に貢献する立派なリーダーになるためには、「どでかい夢」が必要です。
私が23歳の時に持った夢は雇用の格差をなくすことでした。そのために社会の現実に目を背けることなく、まっすぐに立ち向かおうと決めました。
私はよく、夢を描いた者のみ天が与えてくれる力があると言います。それは計画を立てる力であり、そこから難題に立ち向かうエネルギーと勇気が生まれてきます。夢なき者は一歩たりとも前に進めません。流行に流されず、風評に惑わされず、定説に屈せず、権力に伏さず志あるところに必ず道は拓けるというのが、経験から得た私の信念です。
今の日本の問題点は、東京一極集中にあります。待機児童、介護離職、地方の超高齢化と限界集落の拡大、農業・酪農などの1次産業の後継者問題など、数え上げたらきりがありません。社会の問題点の解決のためには地方創生が急務です。
パソナグループが淡路島から地方創生を手掛けて早10年が経過しました。
いまや私たちの地方創生の取り組みは、淡路島、松山、京丹後、岡山、東北と全国各地に及んでいます。
私の好きな言葉にマハトマ・ガンディーの
The future depends on what we do in the present(未来は今、我々が何をなすかにかかっている)というのがあります。
そして福沢諭吉の『学問のすゝめ』には、こう書いてあります。「一身独立して、一国独立す」。
私たちが目指すのは企業依存社会から個人自立社会への転換です。
立派な社会人として「迷ったらやる」の精神で、これから社会に向けて思いっきりチャレンジしていっていただきたい。
そんな想いを伝えさせていただきました。