パソナグループは、大阪大学のロボット研究の第一人者である石黒浩教授によるスタートアップ企業「AVITA株式会社」と共同で、遠隔地から自らの分身としてコンピュータグラフィックスのキャラクターやロボットを動かすアバター技術を活用した新サービスの開発と人材育成を目指す「アバター人材雇用創出プロジェクト」をスタートさせました。
このプロジェクトは、アバターに販売・営業・受付・案内・相談などの対人接客業務を行ってもらう「アバターワーク」サービスを開発し提供。また、そのアバターを操作する人材の育成と評価する仕組みを構築します。
まずは11月、兵庫県淡路島にアバターを駆使できる人材育成・教育施設とアバターを活用したBPOサービスを行う拠点「淡路アバターセンター」を開設しました。アバターの操作方法や、コミュニケーションの取り方などを学んでいただき、3年間で1000人を育成する計画です。大型店舗などの案内業務など、いずれ1人で複数のアバターを操作することも検討し、アバター操作の資格認証も行ってまいります。
第一弾の取り組みとして、11月23日から12月12日まで大阪道頓堀・戎橋のポップアップストアでの接客・販売業務を実施中。実際にアバターを活用した遠隔接客販売業務をスタートさせます。現地のサイネージに表示されるアバターを淡路アバターセンターから遠隔操作し、お客様とのコミュニケーションを図りながら販売を行うとともに、アバターによる販売の効果検証も実施します。
今後は、パソナグループが淡路島で展開する飲食、宿泊、観光施設などの問い合わせや予約などの案内窓口「淡路コンシェルジュアバター」なども検討しており、来年以降の事業の本格化を目指しています。
アバターを活用した就業機会の拡大は、様々な事情で物理的な移動が難しい方も可能になり、年齢や勤務地などの制約を受けず、少子高齢化に対応した新たな雇用創出につながる可能性があります。まったく新しい領域での雇用創出や、デジタル空間を前提とした新しい雇用の在り方が期待されています。
パソナグループは、企業依存社会から個人自立社会へと社会のあり方が大きく変わる中、多様な人材が活躍できる社会の実現を目指してまいります。
*2021年12月9日現在の情報です。