「能登(石川)の大地と食を知る」イベントが、6月18日(土)に開催されました。ご家族連れや、お一人でいらしている方など、30人ほどの方たちで会場はいっぱいになりました。
世界農業遺産にも選ばれている「石川県能登地方」への就農やU・Iターンに興味を持っている方々を対象に、半農半X(エックス)というコンセプトを知っていただき、自分らしい暮らしのヒントを探していただこうという主旨です。
まずは、能登の農業について、石川県庁農業政策課の方から、「農業を始めるには、どこで、何を、どうやってつくるか」といった説明があり、続いて「体験でもいいので、農業を経験したことがある方は?」と会場に問いかけると、半分ほどの方が手をあげていました。
そして、能登では何が作れるか具体的な作物を紹介し、施設園芸や果樹、畜産などは施設等の設備投資費用が掛かることや、水稲、畜産は機械が高額なこと、また果樹や畜産は収益を得るまでに年数がかかることなどを課題にあげました。
さらに、どうやって農業に従事するか。自立就農か農業法人への就職、そして半農半X的な働き方など「農と関わりを持ちながら、6次化や飲食店、農家民宿など、様々な関わり方を考え、その方なりのライフスタイルを築いてほしい」と話されました。
そのあとでは、半農半X研究所代表の塩見直紀さんから「半農半Xという生き方」をテーマにした特別講演会が開催されました。塩見さんは、総務省地域力創造アドバイザーも務めておられます。
塩見さんはもともと企業で仕事をされていましたが、京都・綾部にUターンし、現在は半農半X研究所を設立し、21世紀の生き方、暮らし方として「半農半X(エックス=天職)」というコンセプトを20年前から提唱していらっしゃいます。
当日も、朝は田んぼに入っていたということで「農業があれば、食える」と、そして、自分のライフワークである「個人~市町村までのXの応援とコンセプトメイク」に携わっているとお話しされていました。
半Xとして、たとえば、人生を語れる農家民宿、推理小説系民宿、農家カフェなど様々なことが考えられ、その方がそれまで培ってきた経験等を分かち合い、社会に貢献するために、培ってきた分野でコンサルタントとしても活躍できるのではないと述べておられました。
最後に、お集まりいただいた皆様に能登の食材を味わっていただき、閉会となりました。
就農に興味を持つ方が増えているということを肌で感じられるイベントでした。
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