パソナハートフル15周年記念「音楽のチカラ」コンサートを2018年10月13日(土)に紀尾井ホールで開催しました。
パソナグループの特例子会社パソナハートフルは「才能に障害はない」をコンセプトに、働く意欲がありながら就労が困難な障害者がイキイキと働く環境づくりと健常者と共生して働く場づくりを実現してきました。
紀尾井ホールのロビーは「パソナハートフル15周年の歴史」のパネルや、ハートフル社員たちの絵画、そして「金屏風」で鮮やかに彩られました。
指揮は曽我大介マエストロ。いつもパソナグループ「夢オーケストラ」をご指導いただいています。コーラスはパソナグループコーラス隊。この日のために、社員、派遣スタッフの方々、そしてパソナハートフルのメンバーも一緒に、何か月も前から練習をして臨みました。ゲストにヴァイオリニストの川畠成道さんと女優の和泉ちぬさんをお迎えしました。
和泉さんには、音楽物語「オズの魔法使い」の語りをお願いしました。
「オズの魔法使い」では、元パソナ社員でソプラノ歌手の佐藤ひとみさんが「オーバー・ザ・レインボー」を歌いながら登場。ステージと客席に控えていたコーラス隊が合唱で合流します。物語には、ライオンや、ブリキのキコリ、カカシが登場してきますが、主人公ドロシーが危機に陥った時は、会場中が「魔法のリズムの手拍子」でドロシーを応援します。途中、ムソルグスキーの「禿山の一夜」が挿入されたり、場面にマッチした有名な曲がところどころ挿入され、それはそれは楽しい雰囲気。
休憩をはさんで、第2部は川畠さんの美しいヴァイオリン演奏から始まりました。川畠さんは、視覚障害を抱えた幼少期にヴァイオリンと出会い、音楽の勉強を始め、桐朋学園を卒業後、英国王立学院へ留学。1997年には、英国王立音楽院史上2人目となるスペシャル・アーティスト・ステイタスの称号を授与され首席で卒業されました。現在は、英国と日本を股にかけて精力的に活動しておいでです。
マスネー「タイスの瞑想曲」、サラサーテ「チゴイネルワイゼン」、デユニク「ひばり」と3曲ご披露頂きましたが、「ひばり」は、本当にホールの中にひばりが飛んでいるのではないかと探してしまうほど。鳥の声を模した音色が神業のようで、感動のひと時でした。
そして「夢オーケストラ」の4人のクラリネット奏者が吹くジャズっぽいルロイ・アンダーソン「クラリネット・キャンディ」、素晴らしいソロのトランペットとオーケストラでの「トランペット吹きの子守唄」、最後は外山雄三「八木節」です。スピード感のある迫力一杯の「八木節」で、皆がひとつになり終演です。
皆様のおかげで15周年を迎えられた「パソナハートフル」を、どうぞ、今後ともよろしくお願いいたします。