2018年11月25日、「TAKUMI Innovation Day」を開催しました。場所は九段kudan house。築90年の洋館をリノベーションした空間です。
「匠の技」に魅せられ伝統の世界に飛び込んだ女性職人のトークセッションと、テクノロジーを活用していかに伝承するかのトーク、そして「匠の技」のテクノロジー活用をテーマにしたスタートアップピッチ、また、左官の仕事を体験できる体験会などが開かれました。
第1部は、匠の世界の魅力は何なのか。現場はどのようになっているのか。実際に働く匠女子たちに、お話を伺うモデレーターは、このスぺースの運営をする東邦レオの吉川稔社長です。
吉川社長は、銀行を経て投資会社を起業し、アパレル企業の役員や投資会社のアドバイザーとしてご活躍後、現在、「グリーンなライフスタイルの街づくり」を目指す東邦レオ株式会社を率いています。
左官歴10年の阿部さんは、「重要文化財などの後世に残る仕事に携わりたかった。あえて朽ちた感じとか、雑な感じにするのはかえって難しい」と語り、造園を10年されている松村さんは、「植木は成長するので、何年後かを想像して植えて、どんどんよくしていくのが楽しい」と、また、現在、東邦レオで勤務中の原田さんは、学生時代、造園屋でインターンシップを経験したことがあり「ものづくりにとても興味があり、緑が大好き」と、現在取り掛かり中の現場の話を交えてお話しされました。その現場で阿部さんとご一緒だそうです。最後に吉川さんは「職人の技は、技術力と想像力の生み出すもの」とまとめました。
続いて、想像するクリエイティブと継承するためのAIは補完できるのかです。
まず、経済産業省商務サービスグループ参事官室キャッシュレス推進室大臣官房政策企画委員の津脇慈子さんは、人口減少や、人生100年時代、第4次産業革命など変化の波が訪れている。これからどんな社会がやってくるのかを示唆しました。
AIで社会課題の解決を目指すエクサウィザーズの取締役であり、JOB HUBエグゼクティブフェローの粟生万琴氏は、職人人口の減少や次世代へ技術をつなげる学ぶ難しさを解決するのにテクノロジーを活用した場合、どのような世界を生み出すことができるのかお話しいただきました。
その後の、スタートアップピッチには6社が登壇し、最終的に審査員から3つの会社に賞が授与されました。
深くて濃い一日は、あっという間で、参加者はトークに聞き入り、ピッチに出たり、庭での左官体験を経験したり、家を散策したり、たくさんの気づきがあり発見があったようです。最後の交流会では、皆さん笑顔で会話が弾んでいました。
JOB HUBは、今後も、豊かな未来の個人自立型社会の実現を目指して、自ら進んで学び続ける場を提供し、多様な働き方をサポートしてまいります。
JOB HUBのライフサポート型JOBポータルサービスのプラットフォームは、2019年2月にリリース予定です。どうぞ、ご期待ください!
*2018年12月11日現在の情報です。