昨年は日仏交流160周年を記念してフランスで数多くの日本関連のイベントが開催されました。2019年2月まで繰り広げられる日本文化の紹介イベント「ジャポニスム2018:響き合う魂」では、縄文文化や伊藤若冲、安藤忠雄にチームラボ、アニメ・マンガ・ゲーム、能や歌舞伎に初音ミク、さらに日本映画100年の歴史など多岐にわたって日本を紹介しています。もちろん日本食への関心も高く「日本の食と文化を学ぶ」ワークショップもあります。
パソナグループが、パリで日本の加工食品や農産品、お酒、伝統工芸品などを扱うアンテナショップ「L’épicerie par Pasona 」を開設したのは2016年2月16日のこと。
「和食」はユネスコの無形文化遺産にも登録され、健康志向の高まりからも世界中から関心が高くパリッ子にも大人気。フランスのトップシェフやバイヤーもまた、日々新たな食材を探しており、質の高い日本食材のニーズを実感。より深く、より広く、日本食材を理解し堪能してもらおうと拠点を開設しました。
「L’épicerie par Pasona 」は、日本酒バーやウィスキーバー、日本酒とのマリアージュが味わえるフレンチレストランなどが一体となった日本の食文化の発信拠点「La Maison du Sake」の中にあり、こだわりの商品の展示販売のみならず試飲や試食もできるため、多くのレストランや料理関係者、バイヤー、個人のお客様にお越しいただいています。
ここで、パリのトップシェフやインポーター、メディア、旅行会社とのネットワークを構築し、日本各地の良質な食材やお酒、工芸品のプロモーションを行うと同時に、食を通じての来日を促すインバウンドプロモーションの活動を行っています。
日本の食材は、フランス料理にも応用できるものがたくさんあります。
パリ市内のミシュラン星付きフレンチレストランには、日本人料理人が数多く働いていて日本人シェフなしでは立ち行かないほどだとか。フランス料理そのものもヘルシーで食べやすいメニューが主流となり、味噌や醤油などの調味料、山椒や山葵などの香辛料、柚子や酢橘(すだち)などの柑橘類、海苔やもずくなどの海藻類、更には昆布などで出汁をとるメニューまで出てきており、和食とフレンチが絶妙に融合したフュージョン料理がフランス料理界を席巻しています。
日本各地の生産者こだわりの逸品を日本で発見・発掘するのも、我々の役目です。日本人でも知らないような優れた食材を探し出し、世界に広めていく。日本の地域活性化に貢献し、地方自治体とも連携して日本の良さを広め、日本の知られざる食材の認知度を世界の人に知ってもらいたいと日々努力しています。
パリの責任者でパソナ農援隊の田中康輔社長は「フランスでは、日本の調味料や香辛料など和のテイストを取り入れたフレンチが人気を集めています。手間をかけ丁寧に作られた高品質な日本の食材やお酒、伝統工芸品への関心はますます高まっています。フランスのトップシェフに高い評価をいただき、世界の食の都「パリ」から世界へ向けて情報発信を行い、日本の商品のブランド価値を高めることで、日本各地の生産者が元気になり、それがひいては地方創生につながると考えています。オープンして約3年。お客様は9割以上がフランス人で、多くのミシュラン星付きレストランのシェフにもご利用頂いています。ミシュラン2つ星のフレンチレストランで、塩の代わりに八丁味噌パウダーを魚料理に使ったら、お客様から大変喜ばれたと伺いました。チーズと同様に発酵食品なのでワインにも合うこの八丁味噌パウダーはプレミアムな商品として日本国内でも知られ始めています。今後は、日本の生産現場にお越し頂くインバウンド観光に力を入れていこうと考えています。蔵めぐりや、農業や漁業の体験ツアーなどを実施し、日本の地域活性化に努めてまいります」と語っていました。
パソナグループは、海外からも日本の地方創生に取り組んでいます。
パソナ農援隊パリL’épicerie par Pasona
営業時間:11時~18時(日曜・月曜定休)住所:11 rue tiquetonne 75002 paris 1F 電話:+33 6 48 40 50 40
日本におけるお問い合わせ:株式会社パソナ農援隊 海外事業部03-6734-1260
●L’épicerie par Pasona 公式Facebookページ
https://www.facebook.com/PasonaAgriPartnersInc.inParis/